WinHTTP Proxyを設定する
概要
Windowsのプロキシ設定には、大きく分けて2種類あります。1つはインターネットオプションなどにあるプロキシ設定、もう1つはWinHTTP Proxyによるプロキシ設定になります。
各々の特徴を以下にまとめます。
項目 | 説明 |
---|---|
インターネット オプション | インターネット オプションで設定する。Windows 10/11では設定アプリからでも行える。 ユーザーごとに設定する。 代表的な利用アプリケーションは、Chrome、Edgeなどのブラウザ。 |
WinHTTP Proxy | コマンドで設定する。 システムに対して設定する。 Windows UpdateやMicrosoft Storeなどで利用される。 |
企業ネットワークでは、インターネット接続にプロキシサーバーを経由する構成が多く見受けられます。このような場合には、上記のプロキシ設定が必要になります。
本稿では、NetshコマンドとPowershellコマンドレットによる、WinHTTP Proxyの設定例を紹介します。
Netshコマンドの場合
設定確認
プロキシの設定を確認するには、netsh winhttp show proxy
を実行します。
1netsh winhttp show proxy
2
3現在の WinHTTP プロキシ設定:
4
5 直接アクセス (プロキシ サーバーなし)。
6
設定
プロキシの設定には、netsh winhttp set proxy
を実行します。
実行例の<local>は、「ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しない」に該当
1netsh winhttp set proxy <proxy-server> <bypass-list>
2
3netsh winhttp set proxy http://proxy.mnotes.net:8080 "192.168.*.*;*.mnotes.net;<local>"
4
5現在の WinHTTP プロキシ設定:
6
7 プロキシ サーバー: http://proxy.mnotes.net:8080
8 バイパス一覧 : 192.168.*.*;*.mnotes.net;<local>
9
インターネットオプションの設定をインポートする
インターネット オプションの設定をインポートする場合は、netsh winhttp import proxy
を実行します。
1netsh winhttp import proxy ie
2
3現在の WinHTTP プロキシ設定:
4
5 プロキシ サーバー: http://proxy.mnotes.net:8080
6 バイパス一覧 : 192.168.*.*;*.mnotes.net;<local>
7
設定削除
プロキシの設定を削除するには、netsh winhttp reset proxy
を実行します。
1netsh winhttp reset proxy
2
3現在の WinHTTP プロキシ設定:
4
5 直接アクセス (プロキシ サーバーなし)。
6
Powershellコマンドレットの場合
設定確認
プロキシの設定を確認するには、Get-WinhttpProxy -Default
を実行します。
1Get-WinhttpProxy -Default
2
3現在の WinHTTP プロキシ設定:
4
5 直接アクセス (プロキシ サーバーなし)。
6
設定
プロキシの設定には、Set-WinhttpProxy
を実行します。
実行例の<local>は、「ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しない」に該当
1Set-WinhttpProxy -ProxyServer <proxy-server:port> -BypassList <bypass-list>
2
3Set-WinhttpProxy -ProxyServer "http://proxy.mnotes.net:8080" -BypassList "192.168.*.*;*.mnotes.net;<local>"
4
5現在の WinHTTP プロキシ設定:
6
7 プロキシ サーバー: http://proxy.mnotes.net:8080
8 バイパス一覧 : 192.168.*.*;*.mnotes.net;<local>
9
設定削除
プロキシの設定を削除するには、Reset-WinhttpProxy -Direct
を実行します。
1Reset-WinhttpProxy -Direct
2
3現在の WinHTTP プロキシ設定:
4
5 直接アクセス (プロキシ サーバーなし)。
6